Charlie 2011-2020

2011年4月 引き取った当日のチャーリー

2011年4月、ニューヨーク市ブルックリンにて、リードがフェンスに繋がれている状態で放置されていた、とチャーリーを保護をした男性が言っていた。朝出勤前に犬を見つけたその男性が、その日の夜に仕事から帰ってくると、同じ場所にいた為保護したという。その後数日の間男性に保護され、日中は職場のレストラン地下へ連れて行っていたが、犬を飼えないアパートに住んでいた事と、職場からこれ以上動物を連れて来ないで欲しいと言われた為、元の場所に戻そうと決意。その日偶然仕事帰りの私が地下鉄のLトレインでチャーリーを連れた男性と出会う。

チャーリーを見て “Cute (可愛い)” と言うと、”You want this dog? (この犬が欲しい?)” と言われた為、事情を聞く。元の場所に戻すのは危険である事、殺さない保護施設もあると説明し、とにかく私が一旦引き取ると伝え、男性が快諾。名前は既に「チャーリー」と呼んでいるとの事、命の恩人が付けてくれた名前をそのまま生かす事にした。

引き取った当日、すぐに動物病院へ行き、健康診断、注射、去勢の予約をした。実はその当時すでに飼っていた3匹の猫の日本帰国準備を始めていた。アメリカから動物を連れて帰るには最低でも7ヶ月(2011年当時)かかる。しかも狂犬病抗体検査の有効期限があり、待機期間の180日を入れて最初の採血日から2年間しかない。猫たちのその期限がチャーリーを引き取った当時一年程しかなかったと記憶している。そのせいもあってすぐにチャーリー帰国の準備を始めた。